私には、
今年30歳になる 女子プロボクサーの友達がいます。
彼女がプロテストに受かったときから 応援していて
試合もほぼ観戦しています。
プロになってから、かれこれ7年くらいになるでしょうか。
彼女は、毎朝 早起きして 河原をランニングし、その後 バイクで仕事に行き
仕事が終わったら、バイクで所属しているボクシングジムに行き遅くまで練習し
帰って寝て また次の朝、走って・・・。というのを
平日5日間。
そして、土曜日も、午後から走り込みのトレーニングを
男子に混ざって容赦なくやっています。
そして日曜日は、やっとのお休み。
午前中は沢山寝て、食べるのが大好きな彼女は
美味しいものを求めて あっちこっち出かけてるのではないかな?
そんな努力を重ねて、つい先日 国内のバンタム級のチャンピオンになりました。
そして、ついこの間、メキシコで世界戦に挑んできました。
成田から、飛行機で13時間。そこからまた国内線に2時間近くのって
さらに そこから車で山を沢山こえて6時間後に
グアダラハラという聞いたこともないような街で闘ってきました。
残念ながら結果は判定負けをしてしまいましたが
初の10ラウンドを最後まで闘ったのは 立派です。
帰国後に、一緒に 食事をしたときに
ボクシングの盛んなメキシコの地元の人に囲まれて
写真撮影をしたり、闘いをねぎらってもらったと聞きました。
きっと、彼女の頑張りを地元のメキシコ人も認めてくれたのでしょうね。
そして 試合のときの気持ちを聞いた時に
答えた言葉が とても印象的でした。
それは 「リングに立った時 それが嬉しくて 笑っちゃったんだよね」
と言ったのです。
本当に、遠いメキシコまで 減量している状態で行った辛さや
空気が薄いと言われてる高地での場所の不安
知らない場所での試合。
いろんな不安があっただろうに 闘いのリングの上で
嬉しくなって笑みが出たっていうのは、不安よりも世界まで来た嬉しさの方が
上だったのでしょう。
365日の1年の中で
彼女の ボクシングの時間は 一緒に考えてみたら300日ありました。
300日 やってるからこその大きな「経験」ですね。
真似ができないからこそ 私は、彼女を ひとつの物語のように
いつも見ています。次の物語は いつ、どこで どんな風に展開していくのか
楽しみで仕方ありません。
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