映画翻訳家 戸田奈津子さん 78歳 独身
戦後洋画を見ることが許されなかった頃は
まだ小学生で、初めて洋画を観て
英語に夢中になり映画で英語を学び
翻訳家を目指したが、その仕事は 男の世界で
壁が厚く20年間 仕事が来なかったが とある映画監督の
目に止まって仕事が出来るようになったのは40歳。
以後40年間 この仕事を続けてきた。
20年間の間 諦めなかったのは?
の問いかけに
「一切 揺るがなかった。他にやりたいこともなかったし
一生叶わないという事もある、と知りつつも それでもやってきた。」
自分で決めたことだから・・・
その覚悟があった。
私は、テレビで 何度か
ハリウッドスターの トムクルーズと大の仲良しと
聞いていたから知っていましたけど、それは役者と翻訳家として
ではなく、今回 テレビのインタビューで
2人が対談したのをみて、この2人は魂が似てるからだなと思ったのは
トムは、何があっても尻込みしたりしない。
楽な道を選ぶことが嫌なんだ。
人生は楽でない時があるし
人生はとても困難
でも、選択肢がある。
人生は選択。 選択の結果 現在の自分がある。
2人の こだわり や 生き方 がとてもよく似ていると思いました。
翻訳家は決してお金がいい訳でもなく ベテランも新人も同じ。
戸田さんは 映画が 自分の「全て」だと言い切りました。
役者と同じで その人の気持ちになって言葉を紡ぐ。
あらゆる人間の人生を疑似体験したと言って笑いました。
最後に 言ったのは 字幕を褒めてもらいたいのではなく
映画が楽しかったと言われたら それが「幸せ」と。
78歳 美味しいものを食べるのが好きで お酒も好き。
足腰もしっかりしていて、おしゃれして、大地をしっかり歩く。
20年間信じつづけ、自分が決めたことと 揺るがなかった
その強さに 憧れます。
結婚していたら、きっと ここまで出来なかったかもしれません。
沢山の映画と沢山の役者に出逢い そして 自分の翻訳で
沢山の 私達 日本人が 映画で泣き 笑い 感動することが
彼女の人生 そのもの。
与えるから 与えられる。
人は人から学ぶんですね。いいことも そうでないことも。
映画を観たくなりました・・・。
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