僕は、クリニックで初めてのクライエントさんに
会うときは カルテを見ない つまり、その人の
これまでの情報を見ないことにしています。
先入観を持ちたくないからです。
なんて
はじめから そうして訳ではなく
カウンセラーになりたてのころは、クライエントさんの
情報や過去のいきさつを見ていました。
しかも、朝の時間に、夜に来院するクライエントさんのカルテを見たり
来週来院するクライエントさんのカルテを見たり・・・。
何年前から通っているのか、どんなきっかけだったのか、どんな出来事が
あったのか・・・・ など・・・
しかし、カルテを見れば見るほど、すっごい大変な人がやってくる!
(勝手にきめつけてる)
自分では対応できるのだろうか・・・などと 余計なことばかり
考えたり不安になったり・・・
そして その情報をもとに向き合うクライエントさんの
ほとんどの人は すっごい大変な人! ではないのです。
それは、時間の経過で変化している人もいれば、向き合って
ひとひとつひとつ丁寧に、クライエントさんのいきさつを知れば
愛しいものが沢山見つけられるのです。
カルテを見る→大変!→不安→カウンセリング→大変なんかじゃない
→不安解消→カルテは見ない
カルテを見て不安になることは、その人を 決めつけてしまうことになる。
という経験があって、僕は、今はカルテを見ないで
新しいクライエントさんと出会うのを楽しみにしています。
新規のクライエントさんとカウンセリングしたあとは
振り返りでカルテを見ることはします。
大概、クライエントさんから、これまでの生い立ちや、人生の流れを
聞いていくので、カルテ通りの人もいれば、今が、乗り越えていて
過去の出来事を忘れている人もいれば、まだ話せていないんだな このことを・・・
というような これから核心に触れる手前の人もいます。
このブログにも 手前で悩まない!ということを書きました。
それと同じですね。
先入観を持たない。
だから、僕は、あの人 こんならしいよ。とか
こんな風に言われてるよ・・・なんていう人の勝手な先入観には
振り回されません。むしろ、その人が自分にとってどんな人に映るのか
かかわってみたくなるのです。
大変な人なんて ひとりもいないのです。
それぞれに生きてきたストーリーがあって
その物語を大事にしながら、新しい明るく前向きな一歩を踏み出す応援をしたい
それが 僕の使命であり、楽しみでもあるのです。
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