いじめという問題は
昔も今もあります。
ただ 僕らが子供の頃と今と違うことは
今の子供の方が陰湿だということ。
僕の時代はネットや携帯もないので
メールで誰かの悪口をまわすことも、明日 誰をシカトしようか
なんていう計画性ありませんでした。
ゲームも単純なテレビゲームしかなく
今のような人を人とも思わない感覚で殺したりするものもなかったのです。
もともと いじめのようなものは
スケープゴートといって 古代ユダヤ教で贖罪のために人々が山羊を
生贄(いけにえ)にしたことから、集団が持つ欲求不満を解消するために
その中の一人を攻撃しようとする集団心理のことを言うのです。
いじめのあるクラスでは生徒ひとりひとりが不満を抱えていて
そのストレス解消のために いじめられっ子が「選ばれて」いるとも言えます。
過剰な攻撃性がいじめを生み出す
☆ 動物が本来持っている残酷さ、攻撃性
+
☆ ストレスからくるフラストレーションが高まる
+
☆ 過激なゲームなど攻撃的なモデルの模倣
↓
攻撃性がMAXに
↓
スケープコートの発見
↓
いじめが発生!
やはり つまるところ ストレスなんです。
いじめる側には、多大なる 面白くないストレスがあり
いじめられる側には、こいつなら なにをやってもいい的な存在が選ばれる。
いじめなきゃ、いじめが起きないわけです。
僕は、人に嫌なことをする人間なんて、生まれたときからなんて
いないと思うのです。この世に生を受けたときは
それはそれは可愛い愛しい存在だったと思いたいのです。
だからこそ、いじめの話を聞くと、その加害者やその家族が気になって仕方ないのですが
僕のカウンセリングでは 100パーセント いじめられる側なので
その人たちが 自分の存在価値を取り戻し楽しい毎日が送れるよう
精一杯の愛情を注いでいます。
しかし、本当は、その加害者的な存在にも、立ち入ってみたいと願わずにはいられません。
なぜならば、その人たちも きっと助けがいると思うからなのです。
*スケープコートの話は 渋谷先生の心理学の本から抜粋しました。
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