僕は、人が影響を受けた言葉や僕が影響を受けた言葉や文章を書き留めています。
そのノートの中から、今回は、クライエントさんが よく言葉にする
コミュニケーションが苦手という題材で、選んで紹介したいと思います。
ミシェル・ド・モンテーニュというフランスの哲学者の言葉です。
「苦しみを怖れる者は、その恐怖だけで すでに苦しんでいる」
ミシェル・ド・モンテーニュ
私は 他人と話をするのが苦手でした。
もし、話しかけられて嫌な顔をされたらどうしよう。変な人だと思われたらどうしよう。
仲良くなれたらなれたで、相手を傷つけることを言ってしまったのではないか、
いつか嫌われるのではないか、と不安の種は尽きませんでした。
何か良くないことが起きるのではないかと という不安におびえるだけで
私の心はヘトヘトに疲れきっていました。
その恐れが消え去った今も 人に嫌われることはありますし、傷つくこともあります。
しかし、その苦しみは、実際には起こらないことまで心配して怯えていたころの苦しみに
較べたら、ごくわずかなものです。
むしろ、びくびくと他人を警戒することが、他人をいら立たせ、他人の敵意を生んでいたの
だと思います。
いまから思えば信じれらないことですが、私は、幸せになることを怖れていました。
悩み、怒り、嘆くことだけに人生の時間を費やしていた私は、もしそれらの不安の種が
すべて取り除かれ、未知の領域に放り出されたとしたら、いったい何をすればいいかが
わからなかったのです。
生きていくうえで、危険を避ける知恵は必要です。しかし、生きる目的は
危険を避けることではありません。
人は楽しむために生きているのです。その当たり前のことに気づいてから、
私の心はずいぶん楽になりました。
実際に起こらないことまでも心配する・・・ これが一番シンドイことです。
この苦しみから解放するには、何か起こってから考えるというという
スタンスに変えていこうと思うだけで 心の負担は減ります。
人は楽しむために生きている。
忘れないでね。
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宇宙人 (火曜日, 02 2月 2016 09:14)
ここに書かれていること全てが、自分のことのようです。
今は、まだ、抜け出すことができません。
「人は楽しむために生きている。」‥今まで、気がつきませんでした。
この言葉を常に心にもっていれば‥もち続けられたら‥楽ですね。