２週間に一度　僕の所にやって来る

K君。まだまだ若い。

学生時代に進学校でのプレッシャーに

押しつぶされて動けなくなって高校を途中で

辞めて通信制の学校に変えて

最後の方で初めて

僕はK君と出会いました。常に自分がどうしたらいいのか、どうやって立っていたらいいのか

わからなく　ほとんど家で体調の波にのまれながら過ごしてるといった感じの始まり。

 

出逢った頃は１年前。外に出る練習から始めました。携帯で自分で見た外の景色を

携帯の写真に撮ってくる。という宿題。　最初は、えー！何を撮ればいいんですか？

と乗らない雰囲気満載だったけれど、なんでもいいんだよ、君の目に映る景色を

僕が見たいんだから・・・と。最初に見せてくれた写真は、道路だったり、公園の木だったり

何も考えずに撮りました・・・・。という写真だったけど、

自分でやれることが　ひとつ増え　ふたつ増えていくうちに、写真の内容も変わり

あれから１年経ち

散歩帰りに１人でスタバでお茶まで出来るようになりました。

毎回　彼は、ノートに健康状態や、出来事を日記調にして見せてくれます。

余白の出来事に　今は　もうすぐ春だなぁ～　とか

抹茶オレは美味しい　なんて書いています。とっても可愛いです。

 

好きなものも見つけたし、なんと　（お母さんに　だいぶ乗せられようだけど）

　料理も少しできるようになって楽しくなってきたようで　僕に

「炒め物って案外簡単ですよ～」と教えてくれたり共感したり・・。

包丁使いもうまくなっているようです。自分の知らない世界を楽しむことを

知ったという「発見」の喜びも感じているよう・・・。

 

高校も無事に卒後しました。

 

いつも、僕に聞きたいことや、質問を　こうして

小林先生に　聞くことって感じで、質問が書いてあります。

 

だけど　今回は、　「悩みなし」　そんな瞬間が来るなんて　僕は、ちょっと

感動して　写真撮っていい？と聞いて撮らせてもらいました。

もちろん、悩みなんて　これからも　生きてる限り　みんな　ジャンジャン出てきます。

けれど、少しの時間でも　「悩みなし」というのも大事です。

いつも、どうしていいのか、これはなんなのか、と考え込んでいたK君が

丁寧な字で　「悩みなし」と書いて、目標を　やり始めたことを続けていくと

書いたことで　心の芯みたいなものが見えました。

 

今は、２週間に１回の　こうした確認作業があり、これから、まだまだ

働くことがテーマとなると、またイロイロと「悩み」が出ると思うけれど

それまでに自分を好きになり、経験を重ねながら自分を知っていくことで

ぶれない自分作りができるよう　僕も　こうして頑張ったね！のシールを

ノートに毎回貼りながら、くったくない笑顔を見せるようになった彼を

大切に見守りたいと思うのです。

 

「悩みなし！」　と　たった１日でも　声に出してみよう！

　ちょっと笑っちゃって楽しくなってきた！