知人夫婦が昨年 懐妊し、生まれた際には、僕の名前の漢字を一文字
欲しいとお願いされました。理由は、僕のように明るく伸び伸び育ってほしいからと
いうのですが・・・・。始めは冗談だと思ったので、「権利は高いよ~」なんて
アハハな感じで笑ってたんだけけれど・・・
どうやら本気のよう・・・
責任重大な気がして 自分の生き方や自分自身の性質を 改めて振り返ったりして・・・
もちろん名前で、生き方が決まるわけじゃないし、両親の関わり方や
育っていく環境も大いに関係あるけれど・・・
しばらくは、迷っていたけれど
その知人夫婦の「これから」も応援したかったし、仲のいい夫婦なので
思い切って承諾しました。
そして 彼らは その後 素敵な名前を決めました。
ここでは 書くことができませんが、とっても、いい名前です。
さて、承諾し、良い名前が決まったところで
更なる 課題が!!
その夫婦の 新米パパから
「命名を書いてほしい」と・・・。
えぇ??? 命名って
あれ? あれだよね・・・・
「なんで?俺の字なんてうまくないよ」と聞くと
これまた 「堂々とした字だから」って・・・
堂々とかどうかわからないけれど、小さなミミズが這ったような字ではないけれど・・
ちょっと、俺のことを美化してないかっ!!?
俺みたいになったら、いい加減になるかもだし、食べ物の好き嫌いもあるしぃ~・・・
と、抵抗したものの、
お祝いごとだから 「やるか!」「こうなったら なんでも来いだ!!」
習字なんて小学校以来 何年ぶりだろう・・
38年は経っているな・・・・・。 えらく長いこと経ってるぞ
久しぶりってこともあるけれど
なんでも、興味津々で 挑戦するのが好きな僕の針に触れたようで
100均で、習字グッズをそろえ、ネットで書き順や筆の運びを勉強し
半紙に練習をしました。名前だけでなく 平成何年 何月何日生まれもあるので
漢字と数字・・・
実家で、ひたすら練習をしていたのだけど、いまいち、納得いかない連続・・・
なんだか、ノリノリになれない・・・
そんなとき、
僕を生み育てた母が
「字が綺麗なわけじゃないんだから(失礼だ)律紀らしく 思い切って
自分の字で書けばいいじゃない!ありきたりな字じゃつまんないわよ!」
そうなんです、綺麗に書かなければと思っていた時点で
僕自身のワクワクが緊張と責任にやられて、つまらなくさせてしまっていたのです。
いきあたりバッチリが僕のポリシーなのに~
我が母の大事な助言で 細かいことは気にせず
生まれた子どもの画像(生まれてすぐに携帯に送ってくれた)を
隣に置いて 堂々と伸び伸びと育て!と願いながら 僕も母も納得の2枚が
出来上がりました。
僕の51年の人生の中で
今回の経験は とても幸せなものでした。
自分の名前を 欲しいと思われることも
そして、ひとつの命の「これから」を
願い 心を込めて 他人の名前を
書くことも 初めての経験であり
僕が、いつか、死んでも、その子は
僕の一文字を持って生きていくのだと
思うと、感慨深いものもあります。
生きている限り この縁を大切に
していきたいと思っています。
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