僕には、好きなことが沢山ありますが
その趣味の中で 長く続けていることは 始めた時期に比例してしまうのだけれど
ゴルフです。
子どもの頃、母親が野球好きだった僕の肩の力を(遠投力など)みて
笑ってしまうけれどゴルファーにさせようと思ったらしく
近所のゴルフ練習場に連れていかれたことがありました。小学校の5年生とか
その辺の年齢でした。友達と遊んだりが楽しい僕は、ゴルフのような
窮屈なスポーツが楽しいと思えず、その時に教えてくれたコーチにも
もっと好きなことを沢山してくださいと言われました。
あっさりと母親は プロゴルファーにさせて左うちわで暮らそうという企みも
諦め、僕は、ゴルフから縁遠くなりました。
それから、24歳かその辺だったかな 今度は、父親の友人のお金持ち(だと思う)の
おじさんが、ある夏に僕に 「君はゴルフはしないのかい?」と聞いてきたので
「チャンスがあればやってもいいんですけど・・・」と答えると
「じゃあ 道具があったらやるかい?」と聞くので
「そりゃ 道具がそろったら やりますよ~」なんていう会話を確かしたと思います。
その 数日後に
嘘のようなことが・・・
ゴルフクラブセットがキャディバッグと共に送られてきました
「ええ!!! 嘘だろ~」 両親に その話をすると
「始めるチャンスを与えてもらったのだから 道具を大事に 始めなさい」と言われ・・・
僕のゴルフ人生が始まりました。
初めて ラウンドをしたのは沖縄の石垣島。
僕の両親がゴルフをしていたので、一緒にプレイをする相手は
両親だったけれど、練習嫌いで、スコアばかりを気にする父親と
50歳からゴルフを始めた努力の母のゴルフは 性格通り
うまくいかないとふてくされる父。コツコツと努力の母は、遠くに飛ばせる力は
ないものの、グリーン周りのアプローチや、パターを、本当に上手でした。
僕はというと
野球打ちで、ゴルフなんて簡単さと どこかなめていたから
当たったり当たらなかったりで、どんどん つまらなくなっていきました。
なにが楽しいんだろ ゴルフって。。。 とテンションさがるさがる・・・
そんな矢先
今度は、安いゴルフの会員に入れと入れさせられました。
そうなると、ゴルフ場で実践練習が沢山できます。(それが狙いだったのかも)
ゴルフ場では いい加減なプレイが出来ない・・・
そのために、レッスンを習うことにしました。変な癖がついてしまった僕の
スイングを直すのは本当に大変で、癖が邪魔して、コーチの言うとおりの
ことが出来ず それを習得したくてしたくて
休日には、早朝から打ちっぱなしで手が マメだらけ・・
とにかく、練習しました。打ち放題があれば500球600球は打ち続け・・・
プロでもないのに、そんなに練習するなんて
負けず嫌いなところと、努力したら結果が出るという
母の姿や教えもあったのでしょう
その後、競技会に出たりもしました。
知らない人と一緒にラウンドしながら、正しくマナーや、ルールを学ぶ。
自分に自信が持てるほど 経験が足りてない僕は
試合で、沢山の人に僕のショットが見られると思うだけで 体が緊張して
練習とは同じスイングができず、とんでもないミスも沢山してきました。
もう 辞めたい 辞めたいと何百回も思いました。
人がどう思うかじゃなく、自分がどうしたいか・・・
という話は、今、カウンセリングでクライエントさんに よくする話ですが
僕の30代のゴルファー時代は、その見本みたいなもので
経験と積み重ねが自信につながっていき、その結果 周りが気にならなくなったのです。
長く なりましたが、そんな僕のゴルフ人生25年がたち
両親は、高齢になったために、ゴルフは引退しました。
両親との思い出はゴルフが一番多い気がします。
特に母親とのラウンド回数は、親友か!というくらい沢山あります。
一緒にまわる人がいなくなって、まわりにゴルフをしている友達もいないから
ひとりで、予約をして、ひとりでまわることもしましたし
ゴルフ場で、ひとりで来ている人と組み合わせで一緒にまわることもしています。
知らない人と一緒にゴルフをする回数も増えてきて、その時、気が合った
オジサンと仲良くなって、連絡先を交換し、時間が合うときは一緒にプレイする
なんていう出逢いもあります。知らない人との出逢いも一期一会ですけれど
友達と和気あいあいとやるのも楽しいので、出来る限り、ゴルフを友人にも
勧めている中で、僕の甥っ子がゴルフを始めました。
友達がゴルフ雑誌で記者をやってるとかで・・・友達同士で始めたらしいのですが
僕にとっては嬉しい限りで、一緒に練習したり、ゴルフショップでクラブを
選んだり。
そして、ついに先日 甥っ子と初めてのラウンドへ!
彼は友達同士で 何回かラウンドしていて コースデビューではないらしいというので
どのくらいできるようになったのかも見たかったし
僕の知ってるマナーや、ルールも教えてあげたかったし・・・・
長身の彼は、綺麗なフォームで なかなかのスイング。
まだまだ ムラがあるのは 当たり前の新人だけれど、センスあり。
ラウンドは 進んでいき、後半の ショートホールで
僕の 「奇跡」が起こりました。
なんと! ホールインワン をしました。
ゴルファーなら 一度は やってみたい ホールインワン
打ったボールが そのまま カップに入るというホールインワン
僕が打った打球は 高くあがり ピンに向かっていい感じ・・・
と そのあと 「コツン」という 音が・・・
え・ え? 甥っ子と 「今 コツン言ったよね」
まさか、 まさかね・・・ でも ボール まわりに見えないよね・・・
二人で急いで 見に行くと カップにボールが!!
続けていけば、 嬉しい 奇跡は 起こる
一度でいいから・・・と願っていた ホールインワン
そう思ってクラブは握ってはいないんだけど
(そう思ったらきっと出来ない) コツコツ 練習を重ねて続けていけば
自分の中の 奇跡は必ず起こると確信しました。
つらいことや しんどいことの先には ご褒美はあるんです。
両親がくれた ゴルフという贈り物を まだまだ大事に
続けていきたいと思います。
そして
決めたことは 石にかじりついてでも 最後まで諦めるな
これは僕の 母の 子どもの頃からの 教えです。
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