オリンピックは、時間が許す限り、眠くならない限り観ています。
開会式の「ここまでたどり着いた~!」的なワクワク感から一変して
競技が始まると 「なんのためにここに来たんだ!メダルを取らないなんて意味がないっ!」
感に・・・・。
開会式のような満面の笑顔は メダルを取った人のみ見れて
取れなかった者たちは、悔し泣き、4年後へのリベンジを誓ったり・・などなど。
沢山のドラマが見れるオリンピック。
そんな中、卓球女子の活躍に釘づけに!
シングルスでは、期待の石川選手がまさかの初戦敗退。
愛ちゃんは、気持ちが、そんなに強くないからシングルスは難しいだろうなと思いきや
メダルがすぐそこに届く距離で敗退。4位なんて素晴らしい!けど本人は
メダルが欲しかっただろうな。
愛ちゃんが初めてオリンピックに出たときと
同じ年齢15歳の初出場の伊藤美誠。その3人の団体戦が これまたホントにすごかった。
試合内容も、もちろんすごかったけれど
合間に垣間見れる3人の心理状態が特に感心することばかり。
まず、27歳になった愛ちゃんと美誠ちゃんがダブルスを組んだ。
一回り違う関係の二人。どっちがお姉さんかわからないくらいの堂々たる美誠ちゃん。
1ゲーム1ゲーム試合の内容を組み立てる卓球テーブルの下でサインを出し合う二人。
「次はこれね」と15歳の美誠が大先輩である愛ちゃんに指示。それを「うん わかった!」
という表情で受け止めて試合を運ぶ。美誠がミスをするたびに、愛ちゃんは
可愛くて心配で仕方ない妹を見つめる目で「ダイジョウブ ダイジョウブ 思い切りやりなさい」みたいな表情。 きっと、愛ちゃんは自分と同じ年で初舞台のオリンピックに立つ
美誠に自分の時を重ねてリラックスさせたかったんだろうな。
もう泣き虫愛ちゃんじゃなくなっていた。
気の強い 石川佳純は、インタビューの時とは大違いの
鬼の形相。絶対 シングルスの分まで、勝ってやる!勝利以外はない!
その気迫に満ちたプレイで負け知らずに・・・・。
その気持ちの強い石川佳純の可愛かったシーンは3位決定戦で
愛ちゃんと美誠がダブルスで必死で戦ってる場面で 応援に気合いが入り過ぎて
審判に「あんた うるさいから ちょっと その枠から出て!」と言わんばかりに
レッドカードをもらい すぐ近くで応援を許されず ちょっと離れた場所からの応援。
その場所でも叱られたことも そんなのどうってことない顔で笑顔で応援!
卓球の応援って繊細なスポーツだから近くで騒いだりしてはいけない暗黙の了解の中
いつもは静かに見ている佳純ちゃんも興奮するくらいの試合だったよね~と
僕も、きっとレッドカードだわって・・・応援してた人 みんなそう思ったと思う。
そして 最後に銅メダル取れるかどうかの試合に挑んだのは15歳の美誠。
この15歳は愛ちゃんの時とはメンタルが全然違う。
インタビューで「どんな時も緊張はしません。楽しみます」という言葉を何度か聞いた。
過酷であればあるほど 頑張れるタイプ。
ミスしても、15歳の あ、やっちゃったという緊張した表情は出ず
どっちかというと ちっ!なんだよ、そんなのあり?的な戒め方。
そんな堂にいった美誠は、最後の決め手というポジションの中
期待通りに彼女の勝利で銅メダルが決まった!
キャプテンとして泣くのをずっと我慢していた愛ちゃんは決まった瞬間
泣き崩れる その姿は プレッシャーもあっただろうし、嬉しさもあっただろうし
今季でオリンピックは最後という思いや、引退するかもしれないだろうし
いろんな思いがあっただろうなと思う。
あとの二人は終始笑顔で いい顔をしていた。
3人で抱き合うシーンは 何回も見たけれど
いつも、ふふふって笑ってしまうのは 両手を広げて3人で丸くなって
抱き合うときに 15歳の美誠が先輩たちを一番上で抱いてるシーンで
愛ちゃんじゃなくて 美誠が一番先輩みたいだな・・・とつい笑顔になってしまう。
どこで 何度見ても 美誠が全員を抱きかかえてる・・・・(笑)
佳純ちゃんも泣く愛ちゃんを抱きしめる。
愛ちゃんってきっと ひとりっこだけに 妹が沢山できて嬉しかったんだろうな。
しかも 年齢が一回りも違うのに先輩面しないのは(佳純ちゃんもだけど)
思うに、3歳とか うんと小さい頃から 母親に卓球を教え込まれて
卓球ばかりの道のりだったのが同じだったからだろうなと思う。
今の年齢は違うけれど、歩いてきた道が同じだから そのつらさは同じ。
だからこそ、3人で!!!という気持ちは 誰が負けても責めたりしない。
3位決定戦は 真夜中だったけれど
眠くならないように あれこれ工夫しながら起きてて良かった・・・
選手の頑張りと それをずっと支えていたお母さん達の 祈りと
それを想うと
真夜中に1人 感動で 泣いていた51歳のおっさん物語でした・・・
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