パラリンピックしかない競技に「ゴールボール」というものがあります。
歴史はさておいて、日本では昭和57年に盲学校で紹介されたけれど普及にまで至らず。
平成4年に 再び、競技の紹介と競技者の育成に取り組むようになり
1995年のアトランタパラリンピックには予選会に参加。
2004年のアテネパラリンピックで女子が初出場銅メダルを獲得。
2008年北京パラリンピックで女子連続出場 最終結果7位。
2012年のロンドンパラリンピックでは3大会連続出場。
と、大活躍。
この競技 アイシェード(目隠し)を着用した1チーム3人のプレーヤー同士が
コート(バレーボールと同じ大きさ)内で 鈴入りのボール(1.25キロ)を転がすように
投球し合って味方のゴールを防御しながら相手のゴールにボールを入れることによって
得点で時間内に多く入れたほうが勝ち。
全く見えないかどうか 試合前に審判がアイシェードのチェックをするし
そのアイシェードの下には、絆創膏みたいなテープを目に貼ってるんです。
もちろん目を保護するための形にもなっています。
コート内のラインには、幅5センチのラインテープの下にタコ紐を通してあって
それを触りながら確認してます。
そんでもって、ルールも忙しくて守備してからボールを投げ終わるまで10秒以内。
これが、観ていて忙しい。相手が転がしたボールを止めたかと思いきやすぐに
投げるもんだから、12分(前半後半各12分)があっという間に終わる気がするから
ハラハラするんです。バウンドして転がして入れるんだけど
3人の守りが、鈴の音と、足音で どこからボールが来るかわかるらしくて
(それだけ研ぎ澄まされた世界)なかなか 3人の守りを崩すことができないんです。
色んな投げ方と角度があって、それぞれ、猛練習したんだろうなというのが
感じられます。それと スポーツって応援に力が入るものだけど
この競技は、応援が音を出したらダメなんです。選手が集中できなくなるからです。
だから、少しでも応援団から音が漏れると、試合を中断するんです。
みんな息をのんで応援。
今回の結果は、日本は残念ながらメダルには届かなかったけれど
前半後半で決着がつかず、最後は サッカーのPKみたいに
1対1で戦ったときの 見えないPKに、耳を澄ませ、手に手を取り合いながら
祈っている日本の選手に ジーンときました。
他にも、車椅子 ラグビーや 車椅子テニスに 車椅子バスケットボール
水泳などなど、紹介したいものが 沢山ありますが、勇気と感動をもらい
明日、僕も 頑張れそうだ!という気持ちになります。
知らないことを知る。 それはひとつ宝物が増えた気持ちです。
どんなことでも、自分の中の知らないことでも、家族や職場、友達、テレビ、
お店、食べ物、なんでもいいんです。知らないことを知る。
気づかなかったことに気づく。 それだけで、楽しい気持ちになること間違いないです。
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