僕の母親が入院して２か月が経ってしまいました。

あのクリニック勤務をドタキャンしてから２か月です。

入院計画は多くみても１か月だったのに、何度もアクシデントが起こり

しかも、９月の上旬には突然の呼吸困難に陥り　かなり危険な状態の時もあり

母の生命力の強さにすがる日々が続き、今は、回復をし、退院予定日も数回延びて

来週　退院予定となりました。

 

母が入院したきっかけは低ナトリウム血症といって

塩分が足りなさすぎという理由だったのですが、その後、塩分は回復したと思ったら

今度は肺に水が溜まって肺水腫という状態になり、これって水で溺れてる状態のような

呼吸困難になりました。酸素が足りなくなり、酸素マスクをつけて

苦しむ母を見てるだけしかできない家族は

祈るばかりで心臓が悪くて入院したことがある僕は、その苦しみがわかる分

代われるものなら　すぐに代わってあげたい一心でした。そんな危険な時も母の生命力で

乗り越え・・・・

 

そして、体調が思わしくないと、如実に現れるのが食欲。

食べないと、元気がでないしリハビリも出来ない。

毎朝、クリニックの日以外は　朝７時には病院に行き、病院食に嫌気がさして

食べない母の為に、病院で出る食パンをアレンジして楽しんで食べることが

習慣になりました。企画をするのは母です。

　

　　こんな風に　よく食べてくれているときはいいのだけれど

　体に水が溜まったり、腎臓の動きがよくなかったり　膀胱に細菌が入って

　体がシンドイときは、食欲が一気になくなり、ほとんど食べなくなります。

　そうなると、食べてもらうのに家族は必死で　好きなものを食べさせようとするけれど

　その好きなものでさえ、「いらない・・・」と言われると　本当に悲しくなるけれど

　それは、母のワガママで食べたくないのではなく、カラダが受け付けない可哀想な

　状態で、本人も、食べなきゃいけない！と頭でわかっていながらも食べられないという

　日々も続きました。食べることって　当たり前にしてたけど　生きて元気で

　いるには本当に大切な行為なんだなと改めて何度も思いました。

　

　担当医の指示で薬などがうまくいき　検査でいい結果がでると

　面白いくらいに　また食欲が出ます。

 

　面会時間が午後なのに　僕が毎朝７時いることを黙認してくれる看護師長さんには

　感謝です。楽しみながら、朝食を作る時間は、母の為であるけれど、僕の為でもあります。

　ひとりで食べる寂しさを僕と母で２倍喜びがあるのだから。

　

　母が、いつまで笑顔を見せてくれるか　わからないけれど

　毎朝同じ時間に　家を出る日々に、１日として同じ日はありません。

　母の状態も日によって違うし、病院に向かう道のりも、色や空気も毎日違います。

　知らない店を見つけたり、雨の日以外は、ジョギングで病院に行くのですが

　おかげさまで、体力がものすごくつきました。

　

　だから、富士登山も元気に行けたのだと思っています。

 

　後ろ向きに考えだしたら、きっと　すごい勢いで落ちていける環境かもしれません。

　けれど、前向きに考えると　自分も未来も変わっていける気がします。

　

　コップに水が　半分しかない。のと　半分もある！　では、まったく気持ちが

　違うのと同じで、笑っても泣いても１日なら　笑っていよう！と思うのです。

 

　ワクワクしてるところに　面白いことが集まり

　クヨクヨしてるところには　つまらないことが集まる。

 

　　僕の信じてる好きな言葉です。　明日も笑顔が見られますように。