このピアノの鍵盤
実は ゴムでできているんです。
スイッチを入れて
このゴムの鍵盤を叩くと音が出て
しかも、このなんちゃってピアノ
くるっと丸めてどこにでも
持ち運びができる というすぐれものなんですが。
僕は ピアノが弾けません。
猫ふんじゃったは 子供のころに なんとなく
覚えて弾けるくらいです。
音符も読めませんし(複雑になると特に)指も太くて短いのでピアノ向きではないですし~
そんな僕が 今、ピアノを弾いています。
今年の初めころに クライエントさんが 何気にハマっている携帯のピアノゲームを
教えてくれたときに、その流れた曲があまりにも きれいな曲だったので
その曲を教えて?と聞いたら ショパンの曲でした。
なんとなく これが弾けたらいいなと思って 今はネットで楽譜を買って
コンビニでプリントアウトできる時代で・・・。プリントアウトしてみたところ
とてもじゃないけど 音符だらけで弾けそうにないっ・・・・
僕の姉貴はピアノを弾ける人なので 僕に弾けるだろうかと見せたところ
ショパンの中でも この曲は絶対無理ではない けれど黒い部分を弾く箇所も
多いから簡単ではないけどトライしてみたら?ということなので
早速楽譜に鉛筆でドレミの音階を書いてもらい(音符読めないので)
とにかく、音を出してみたいからと ネットで中古の電子ピアノを買おうかと
思ったけれど、そんなに本気でやらないからなぁ~とたどり着いたのが
このゴムの 「なんちゃってピアノ」
まずは ひたすら右手だけの練習を・・・。
見本はユーチューブで知らない人の
お手本を見たり聴いたり・・・・
時間があるとゴムピアノに向き合い・・・
結構ゴムが強いので しっかり押さえないと音がきれいにでないので
変に指が筋肉痛になるんですが・・・・(涙)
2月の半ばから 始めたので 母のところに行くときには
ピアノを持参し、母のそばで 1にも2にも練習をしていました。
右手が上手に弾けるようになったころ 母に聴かせていていると
母は、このゴムの なんちゃってピアノから奏でる音に
ベッドで寝ながら 胸のところに手を合わせて パチパチと拍手をしてくれて
「うまくなったねぇ」といつも、褒めてくれました。
何度も同じところで つっかえても、母は、この なんだかヘンテコリンな
僕のピアノで眠りました。(よく寝れるもんだなと感心するくらい)
左手の練習が始まり、左手の和音が弾けるようになったころ
母は、天国に逝きました。
あれから、4か月が過ぎ
まだ僕はピアノを続けています。
毎日続けていて、今では その曲を両手で楽譜を見なくても
弾けるようになりました。
そして 幸せなことに
知り合いの施設にグランドピアノがあり、空いているときに
弾いてもいいと言ってくれて 今は、家でゴムピアノ 外で
グランドピアノという素晴らしい環境のもとでピアノの練習をしています。
ゴムと違って鍵盤に高さがあることも 新鮮だったし
力の加減も全然違います。本物は すごいです。
ピアノを弾き続ける理由は
母に聴かせたいからです。最後まで弾けるようになった僕のピアノを音を
聞いてほしいからです。弾きおわって目を閉じると 母が
胸のところに手を合わせて 拍手をしてくれます。
その母に会いたいから 弾いているのかもしれません。
実は、2曲目に突入しています。
1曲のみ で終わりのつもりが せっかく 初心者では難しい曲が
弾けるようになったのだからと姉貴が 勧めてくれたので
わりと優しくアレンジされた曲で 母が好きそうな曲を 練習しています。
ショパンの曲を忘れないように 繰り返し弾き、その後新曲を練習していると
これ以上増えたら 覚えきれないのではないかと不安になるので
母が笑顔で聴いてくれたショパンだけは忘れないように 弾き続けたいと今は
思っています。
なんでも、やればできないことはない。と 自分で自分に言いながら
自分で なるほどね・・・なんて思っています(笑)
想いが超えるという これは母を通して感じます。
コメントをお書きください