気仙沼に住む友人が
秋刀魚を送ってくれました。
気仙沼の友人は、僕が20年前に
心臓に不具合があって入院したときの
病院仲間の一人です。
かれこれ20年の付き合いです。
入退院の多いベテランの友達は、自分の体を
よく知っていて、上手に付き合います。
入院生活も、充実したものになるようにと、いつもは、時間がなくて
読めない本や、手紙など、笑顔でいってきます!と僕に伝えます。
出来ないことや、難しいこともあるだろうに、泣き言は吐かず、気弱になるくらいで
とどめます。体調もすぐれないことが多い中、秋刀魚のシーズンで美味しいからと
いつも、秋刀魚の時期に送ってくれます。その漁港に行き、僕の住所を書いてくれることを
想像するだけで泣きそうになります。送れてきた大きなクーラーボックスの中の
沢山の秋刀魚には、友達の「美味しい秋刀魚を食べてもらいたい」という気持ちが
上乗せされているからです。「明日 届くから」と連絡があると、
僕は、家族に配る為に、皆に家にいてもらいます。父のところへ行き
秋刀魚ランチを用意し、甥っ子夫婦や、姉夫婦に届け、一番 美味しい秋刀魚を
楽しんでもらいました。
料理もそうですが
作ってくれたという気持ちが 料理に愛情が上乗せされて
幸せに思います。
自分が作るときも、相手を想いながら作るものなので
作ってもらう時も、きっとそうだろうなと思えるのです。
今は もう作ってもらえることができない
母の手料理が恋しいなと思うのと
この秋刀魚を誰よりも楽しみに待っていた母のことを思い出して
食べる前に 大きな声で「綾ちゃんも一緒にいただきます!」と言いながら
ちょっと泣ける そんな日でした。
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