昨年7月からFM横浜でラジオ番組を持ちパーソナリティを務めていた
88歳米寿の父親が1年間という期限を自身で決め、先日、無事に収録を終えました。
電車に乗り、桜木町駅まで向かい、自分でゲスト候補を選び、自分で対談内容を考え
自分の小話も考え、本当によく頑張ったと思います。
・・・が、むしろ好きなことをやったから結果頑張れたというのが正解でしょう。
若い頃にアナウンサー経験があることと、物怖じしない性分も相まって
人前で話すことや、自身の話をすることが大好きな人間なので
有名人や著名人を前にしても、堂々と対等なくらいに向き合っていたように感じます。
その有名人の方々にも「小林さんの声は若い!」といわれ、余計にやる気も続いたのかと
思われます(笑)
父は、家族の前でも外でも腹が立つとすぐに大きな声を出していました。
それが嫌で恥ずかしい思いをしたことも多々あります。
怒られるときも、理不尽にいきなり怒ったりして(まさしく昭和ヒトケタ世代の人)
本当に嫌だったけれど、ここにきて、その大きな声の威力が若々しい・・・といわれる
ことになるとは! 家族としてみれば やや複雑です(笑)
本当に皆さんが知ってる方ばかりの有名人の方がゲストに来てくれたようです。
萩本欣一さん、徳光和夫さん、戸田奈津子さん、三浦雄一郎さん、五木寛之さん
大空真弓さん、中村メイコさん、まだまだ沢山の方が父と対談をしてくれました。
そして、父自身が88歳であることが見本となり 高齢者へエールを送ることが
できたのでしょう。
ケガも病気にもならず、(こんなにコロナが蔓延している中でも)
やりきったことは、たいしたもんだと尊敬に値することです。
このラジオをする前は
コロナでどこにも行けず、つまらない いっそ死んだ方がマシだ
なんて 何度も愚痴っていました。
ところが、ひょんなことがきっかけでラジオをすることになり
ガラリと心が変わり、毎日の生活も変わりました。
いつも、イキイキとしていて、会うたびに、「この前のラジオは聴いたか?どうだったか?」
と感想を楽しみにしているものだから、僕も忘れることなくラジオを聴いています。
収録はおわり、放送は、7月いっぱいまで続くようです。
その後は、続けてる落語の お弟子さん達の発表会が秋にあるようです。
それを覚えるのが大変だ!と嬉しそうに言ってます。
目標があること、特に父親は、誰かに見てもらいたいという承認欲求が強いので
落語は向いている趣味だと思いました。
ラジオも色んな人の反応が聞けるので嬉しいみたいだし
落語は、寄席まで見にきてもらう気満々なので とりあえず89歳は迎えられそうかな。
人間 いつ死ぬかなんてわからないけれど、やりたいことをやった!という感覚を
死ぬちょいと前に感じたほうが 気持ちよくあの世に行けるかもね
なんて父をみてるとそう思うのです。
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