ついに 最後のブログとなりました。
2012年の3月にHPを立ち上げて丸々13年。
とうとう一度も表紙の写真を変えず・・・(笑)
この表紙の僕から13歳年を取り、まもなく還暦を迎えます。
クリニックで勤務していた時に出逢ったクライエントさん
独立してから出会ったクライエントさん クリニックから今に至るまで
引き続き通ってくれていたクライエントさん
沢山のクライエントさんに学ぶことばかりでした。ひとりひとりの人生の中で訪れる
葛藤や苦悩 迷ったり不安になったり それは誰にでもあるもの。
乗り越えるのが上手い人も、下手な人もいます。
僕は、いろんな場面で 人が持つ「力」みたいなものを見ています。
それは、器用に立ち振る舞える人、不器用だけどまっすぐな人
したたかな人、いい加減な人、いろんな上手な人、下手な人、器用な人、不器用な人を
見ています。そのどれが良い悪いということではなく、皆 生まれた瞬間は同じだったのだと
いうこと、育っていく環境の中で、歪んでいくこともあるでしょう。何一つ不自由ないと
はたから見ていて思われていても、心の葛藤が生じてることもあるでしょう。
みな、己と向き合いながら 戦ったり、逃げたり、模索しているのです。
そして、心身共に大人になったときが勝負です。
成人するまでは、親のせい、学校のせい、友のせい、など環境のせいにしても
いいのです。それだけ辛かったし、そこを乗り越えて成人したのだから頑張りました。
今度は、自分の世界が始まります。
どう生きるか、誰の責任にもせずに、自分と本当に向き合うスタートラインに立ちます。
僕は、その迷う不安なクライエントさんの「これまで」を整理して
スタートラインに立たせ、スタートラインに立つ人の背中をふわっと押すのが
好きでした。一歩前に踏み出す瞬間も、走り出す姿も沢山みてきました。
時には、逆戻りしてスタートラインに何度も立つこともありました。
根気のいる仕事だけれど、僕は、彼らの「なんとかしたい」を「なんとかなる」へ
導くことを生きがいにしてきました。
迷ってスタートラインに立つのは若い子だけでなく、全員です。
定年退職して迷うひともいます。子育て最中で迷う人もいます。社会人バリバリで
不安に苛まれる人もいます。どんな人も、スタートラインに立ち、いったん、深呼吸して
これまでの自分の人生を振り返ってみるのもいいでしょう。
案外見過ごしてきた自分の頑張りや、見ないふりしてきた欠点が浮き彫りになったりするもあります。「内観」は大事なことです。どこか景色の綺麗な場所だったり神社仏閣だったり
心が透明になれそうな場所で 是非 内観をしてみてください。
僕も まもなく60歳
自分の年齢に自分で驚きます。
亡くなった母の9回忌もまもなくです。
その母が 「あなたはいつまで経っても17歳ね」と口癖のように言ってたけど
ある時から言わなくなったので 60歳と知り 驚くだろうなと思います(笑)
最愛の母は、天国で生き生きしていることと思います。亡くなる前の数年のベッドでの生活を
思うと、今は幸せなんだろうなと思うけれど、寂しさは時間と共に募ります。
僕がどう生きていくのかを常に楽しみにしていた母なので、
僕らしく生きないと あの世でなんか言われそうです(笑)
不思議と年齢と共に、考え方や人に対しての向き合い方も変わっていくのだと
最近 実感します。 いま、森下典子さんという人がお茶を通して学んだ15の幸せという
項目が 僕の中でしっくりきているので 書きます。
一 「自分は何も知らない」ということを知る
二 頭で考えようとしない
三 「今」に気持ちを集中すること
四 見て感じること
五 たくさんの「本物」を見ること
六 季節を味わうこと
七 五感で自然と繋がること
八 今 ここにいること
九 自然に身を任せ時を過ごすこと
十 このままでよい ということ
十一 別れは必ずやってくること
十二 自分の内側に耳をすますこと
十三 雨の日は雨を聴くこと
十四 成長を待つこと
十五 長い目で今を生きること
最後になりますが
みなさん、本当にありがとうございました。
僕は、これからも、ずっと自分の感性がある限り 学んでいくことと思います。
これまでの「自分」をひっさげて、「これから」の自分にちょっとだけ期待しつつ
楽しい気持ちを大事にするべく体を整えながら邁進していきます。
みなさんの人生の物語も まだまだ続きますが
どうか 体の声は無視しないようお願いします。
心の健康は まず 体ですから。
3月いっぱいは、HPは このまま残していると思いますが
その後は、閉鎖する予定ですので メッセージいただけると嬉しいです。
感謝を込めて 令和7年 3月10日 小林律紀
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